花とグリーンの水揚げ法

庭に咲いているきれいな花を、切って家の中で楽しみたい。
花によっては、そのまま挿しても水揚げしてくれるものもあるけれど、
花首がぐったりしてしまって、
「こんなことなら庭に咲かせておくのだった」
とガッカリした経験はありませんか。
花瓶に入れる前に、ちょっと一手間かけてみましょう。

基本の水揚げ法

1、バケツに水を入れます。
2、切ってきた花の茎を水の中で少しずつ二~三回切ります。
(よく切れるはさみ、包丁またはカッターナイフを使いましょう)
3、そのまま水から出さずに、三時間くらい(できれば一晩)、
なるべくまっすぐ立てておきます。
4、縦に長い容器がない場合は、バットなどに水を張り、花を横に寝かせても良い。

水の中で切った花をすぐに水から出してしまうと、空中で切ったのと同じで、水を吸い上げる管に空気が入ってしまい、水揚げを妨げるようです。

ひまわりには、花首までつかるほどのたっぷりの水を用意します。
これは深水と言って水圧を利用して水を揚げる方法です。

逆に、球根植物などのもともと給水のよいものは浅水にします。
たっぷりの水に入れておくと、給水がよすぎて早く咲ききってしまいます。水揚げをさせるときも、花器にいけるときも底から5cmくらいの水の量で充分です。でも、水がなくなりやすいから、気を付けてくださいね。

 

アジサイ

切り口を十文字に割り、ガスコンロで真っ黒になるまで焼いてから、水に入れるとよく水揚げする。

 

水落ちしてしまった花の場合

1、茎の先1.5cmほどを熱湯に15秒漬ける。花や葉が湯気に当たらぬように、茎の先以外の部分はぬれた新聞紙を巻いておきましょう。
2、水の中で熱湯に漬かってしまった部分を切り落とし、そのまましばらく水の中に入れておきます。

非常手段として
氷水に横倒しにして、葉までしっかり漬けて、茎を切り一時間置く。